今日は、日吉で入試講演会をしました。多くのみなさまにお越しいただき、ありがとうございました。
2008年入試は今春の入試よりももう少し難しくなりそうです。現状の段階で模擬試験の受験者数は昨年比3%~4%伸びており、このままの数字を換算すると2008年の受験者総数は54000人、定員はそのまま41000人となれば13000人が公立に進学しなければならない、狭き門になるでしょう。
しかも男子の場合、第一志望校に偏差値55以上の学校を選んでいる受験生は60%を越えています。したがって倍率も今春に比べて上昇しそうな感じです。
2008年受験のポイントとして今日お話したことは2月2日までに合格校1校は必ずとる戦略を考えるべきだという点です。併願パターンでいえば、2月1日がやさしく、だんだんに難しくなっていくのが理想ですが、しかし多くの受験生にとっては2月1日校が第一志望である場合が多いでしょう。したがって1月校もしくは2月2日で確実に合格校をとるということが重要になってきます。
特に2月2日は、1日校の結果がまだ出ていないので、ほぼ全員が受験する日です。ただし、1日校で合格する子が手続きをしないので、当然2日校は定員より多くの合格者を発表します。したがって合格率で見ると2日が一番入りやすいのです。
(2007年入試データ)合格者数÷実受験者数
2月1日 34.6% 2月2日 35.1% 2月3日 24.8% 2月4日 21.1% 2月5日 17.7%
一番合格しやすいのが2月2日、一番合格しにくいのは2月5日です。日がたつにつれ合格率が低くなるのは、受験できる学校も少なくなるし、定員も大幅に減るからです。
逆に失敗するのは、2月2日を充分に下げていない併願パターン。とはいっても2月2日が第一志望の場合もあるでしょう。その場合はやはり2月1日を安全に進めるべきではないでしょうか。
いずれにしても子どもたちが行くことができるのは1校だけ。だから1日も2日も高い学校を受ける必要は本当はあまりないのです。併願パターンで失敗している例を見ていると、その下げ方が中途半端な場合が多いようです。滑り止めはやはり合格するということが大事。その上で2月3日以降、上位の学校をまた狙っていく戦略が重要だろうと思います。