2008年度から湘ゼミエルフィーSG菊名と【エルフィー】センター南PlaceをともにSHOZEMIエルフィー 進学館【OVER55】としてスタートさせることになりました。
本年9月からSHOZEMIエルフィー 慶應進学館をスタートして、3ヶ月になりますが、この間を含め1年あまりの間、これからの中学受験塾はどうあるべきだろうかというテーマを考え続けてきました。
ひとつの結論が慶應進学館でした。学校別に特化する塾として効率化は実現できるのですが、一方で他の学校を志望する生徒の指導は当然できません。そこで、もっと柔軟に対応することができないだろうか、ということを考え、議論してきた結果が今回の塾「進学館【OVER55】」です。
OVER55は第一志望を偏差値55以上の学校に絞るという意味です。実際、2007年度の入試では70%以上の生徒が偏差値50以上の学校を第一志望にしています。中学受験は子どもたちが最初に自分の力で挑戦する受験ですから、やはり多少は高望みをしてほしい、その意味を込めてこの名称をつけることにしました。
この塾にはいくつか特徴がありますが、これはこの半年間、いろいろな保護者の方からのお話を聞き、またいくつかの塾の話を聞かせてもらって、「ここはこうした方が良いな」というものを盛り込みました。
(1)本科19時半終了。
これはここ数年菊名で実践されてきたことですが、子どもたちはやはり20時過ぎはかなり疲労しています。その中で勉強することはなかなか大変。しかもお母さんはお弁当を用意しなければならない。お弁当を持たせない塾もあるようですが、それで21時すぎまでがんばるのはやはり大変なことなのです。モチベーションが充分でない時期に、子どもたちが本当に充分に理解できる時間帯をしっかり利用することが必要だと考えました。
(2)専任指導員による二人担任と定員制。
1校が募集する定員を最初から決めてしまうことで、クラスわけの弊害を極力減らすとともに、文系、理系2名の専任指導員が担任として子どもたちの指導に最後まであたります。
(3)過去問完成と学校別ゼミ
6年生の1学期までは基礎学力の充実に力をいれ、夏休み以降第一志望の入試傾向に合わせて応用の枝葉を伸ばすという考え方はここでも一緒です。ただし、子どもたちの第一志望が違うために、この先はやはり個別指導を取り入れた過去問完成と少人数のグループ指導を19時半以降に加えていきます。この少人数グループ指導の生徒数を考えると必然、その学年で募集する人数は決まってくるので、それ以上は募集しないというのがこの塾の大切な約束事になります。
(4)出る完授業
6年生の2学期以降は、入試に頻出する「出る順テーマ」を完成させる「出る完」授業で学習すべき内容を徹底的に絞り込みます。いたずらに難しい問題を大量に解くのではなく、「自ら、じっくり考える力」を伸ばしていきたいと思います。
(5)FAX授業
自宅で学習することも重要なテーマですが、一方で監視しないとなかなかできない子どもたちもいるものです。そこでFAXを使って子どもたちにテーマを与え、それを自宅で解いてまた送ってもらう、専任指導員がその内容をチェックしながらまた授業に生かしていく、そういう繰り返しの中で子どもが自分の家で勉強する姿勢を作ってもらいたいと思います。
などこれ以外にもいくつかありますが、要はいかにムダを省き、効率的に勉強するかという点に絞り込んでいます。中心となるテキストは四谷大塚の予習シリーズです。ただ、オリジナルの教材をすべての授業で加えながら、「授業で効率よく学び」「自宅でしっかり復習する」という学習体系を作っていくつもりです。
2008年度は、菊名、センター南でスタートしますので、お近くであればぜひ授業や説明会にご参加ください。