1月31日の電話

1月31日に授業はまずやりません。

前日、前々日はもう休んでしまう。子どもたちがゆっくりと自分のペースで入試の日を迎えられるようにするためです。だから1月31日の塾は静かです。夕方ぐらいから担当の子どもたちの様子を確認するために、家庭に電話を入れる塾も少なくないでしょうが、これは塾の考え方で違うところもあるでしょう。

それでも、もう子どもたちが早く寝てしまうので、あまり遅くまでかけることもない。

そんなとき、ある子どもから電話がかかってきました。

「先生、過去問、満点とれません。」

「・・・?」と思いましたが、「え、どうしたの?」と聞いてみました。

「最後の最後に、これで4回目の去年の過去問をやったんですけど、満点でなかった。」

「で、何点だったの?」

「90点。」

「いいじゃん、合格点だよ。」

「でも、4回目でも、満点がとれないから。」

「そりゃあ、そうでしょ。それぐらい満点をとることは難しいことなんだ。だって一つのミスも許されないんだからね。だけど、入試は満点は必要ない。合格点がとれればいいんだから、自分ができることをやってくれば、何も問題がないさ。」

「え、僕、大丈夫ですか?」

「大丈夫でしょ。で、晩御飯は何を食べるの?」

「え、晩御飯?知りません。」

「食べ過ぎちゃあだめだよ。明日の朝も同じ。お腹壊さない程度にしっかり食べてね。」

「はーい!」

で、電話が切れました。

思うに、別に彼は自分の点数を心配していたわけではないのです。ただ、電話をかけて、「大丈夫!」と言ってほしかったのだと思います。

でも、遠慮することはない。

何か心配なことがあったり、困ったことがあったら、すぐに塾に電話をかけてください。

先生方はみんな、そのために待機していますから。

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1月31日の問題
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