僅差の実態

開成と駒場東邦が公開したデータから、100点換算で合格者平均と全体平均を比べてみました。

どちらもトップ校ですから、それなりに自信のある受験生が集まってきているわけで、典型的に僅差の勝負になることは間違いありません。

今年も算数の差が一番大きい。これは例年のことで、中学入試は算数で決まる、と良く言われることですが、やはり算数の出来は合否に大きな影響を及ぼします。ただ、これらの学校の場合、算数の1問あたりの配点が大きいことも事実。だから多分この差もやはり1問程度の部分ではあるのです。

今年は開成の国語がやや開いた感じがありますが、駒場東邦では算数以外の科目はほぼ100点換算で4点~5点違いですから1問程度。

両校とも社会の差は4点台と非常に接近していることがわかります。

つまり合格者、不合格者の差は紙一重なのです。ほんの数問、違うに過ぎない。だからやはり「ていねいさ」が一番大事になってくるわけですが。

ただ、これだけの成績をとれるようになったのだから、立派なものです。

残念な結果であったとしても、別にへこたれることはない。立派に力を付けたのだから、これからが大事。油断すれば、すぐに落ちるし、努力を続けていけばさらに力はついてくる。

むしろここをスタートとして、さらに大きな飛躍に向かってほしいと思います。

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