面倒見が良い塾、というのは、やはり担当する先生としっかりコミュニケーションが取れるということが一番でしょう。
だからといって、例えば自習室があったり補習があったりして、とにかく毎日のように塾に行く、ということが本当に面倒見が良いのか、ということは私はちょっと違うように思うのです。
確かに親としては、ただ塾に出せばあとは管理しなくて良い、という面があるかもしれませんが、しかし、本来は人に管理されるのではなく、自分でコントロールできるようになることの方が大事なのです。
塾がこま目に宿題や課題を出し、それをチェックし、また補習をしたり、できるまで塾で居残らせたりすることは、面倒見が良いように思えるかもしれません。
しかし、そうなると子どもは自分で工夫をしなくていいし、家庭も同じことになるわけで、「自分で勉強する力」や「自分で考える力」というものがあまり育たなくなってくる。
中学受験はあくまで家庭が中心になって組み立てなければいけないと思っています。
子どもはまだ充分成長しているわけではないので、それをカバーするのがお父さん、お母さんです。で、そのカバーのもとで、塾に行ったり家で勉強したりしながら、自分で勉強できるようになることが重要で、そのアドバイスをお父さん、お母さんが先生から得られればいいのだと思うのです。
何も生活や勉強のすべてを塾で管理される必要はないし、管理の手法が子どもの個性や成長のペースと合わないから、力があまり伸びなくなるように思うのです。
してもらえる、ということは、自分でしなくていい、ということなので、それが最近の子どもたちの勉強にどんどん広がっている。
しかし、一方で入試の成績をあげている塾はそんな管理はしていないように思えます。その分、お父さん、お母さんが「面倒見が悪い」と言っているかもしれませんが、逆に家庭でいろいろな工夫ができ、また時間にも余裕がある分、やがて自分でしっかりと考える力がついていっているのではないかと思うのです。
個別指導を見て良く思うのですが、ある問題を考えているときに、先生が時間もあるから、すぐヒントを出してしまう。あるいは、解説を始めてしまうことがあります。まだ充分に考えらえれていないし、本当は自分で解ける問題かもしれないが、時間が来たから教えてしまう。しかし、それが家であれば、自分で解き明かして答えを出せたかもしれない。そうなると実は教えることによって、「自分で解く」チャンスを失ってしまっていることになるのです。
何から何までやってもらえる塾が本当に子どもの力を伸ばしているか、はちょっと疑問に思えます。
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