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夏休みは、何としても力をつけたい、だからたくさんの問題をやらせたい、と思われる方は多いと思います。
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勉強は確かにしないと力はつかない。ただし、たくさんの問題をやるにしても、どうやるかは考えておかなければいけません。
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例えば、わからない。わからない問題は、解法を読んで納得をしないといけない。ところが自分で発見がないと、本当の理解にはつながらない。苦労して、わかる、から力がつくのであって、たくさんの問題の解法をただ教えられたところで、力はつかないのです。なぜなら使えないから。
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入試で合格するには、当たり前ですが入試問題が解けなければいけない。つまり、できない問題が自分で解けるようになっているのか、ここを吟味しないと本当はいけないのですが、日本の学習法というのは、どうも根性論があって、それこそ千本ノックのように、たくさんやればできるようになるぐらいに考えている、危険な発想だといつも思います。
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子どもは特にそうですが、解けるとうれしい。そのうれしさが勉強のモチベーションになる。じゃあ、これも解けるかもしれない。ただし、それが目の前にたくさんあったら、誰も気がなえてしまいます。
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だから、わかることを確認しながら、少しずつ問題を出していくのがいいのです。もちろんできる問題をやることはない。はなからできるという問題は手をつけなくてもいいのです。
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問題はこれまでできなかった問題。これができるようになるかどうかが、鍵です。だから夏休み前に問題を整理しておく必要があったわけですね。
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お子さんが、夏休み何から何までやるようだと当然時間が足りません。できなかった問題を、確実にできるようにしていく工夫。これが夏に最も力をいれるべきポイントといえるでしょう。
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