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ある塾の先生との会話
「やはり、中堅校というのは、難しい問題は出ませんね。」
「そうですね。」(と私。)
「予習シリーズで言えば、5年の下がメインと考えていいのでしょうね。」
「そういう学校は多いですね。」
「見ていると、だいたい似てますかね。やはり中堅校は。」
「いや、学校によってだいぶ違うでしょう。」
「やはり、そうですかねえ。」
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いや、そうだとさらに説明しようかなと思ったのですが、やめました。多分、この先生としては、いろいろな学校を受ける子どもたちを教えているわけで、ある子のために、あの学校、この子のためにこの学校、というような対策はなかなかしづらい。だから、何とかまとめて、と考えているのだと思ったからです。
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例えば普蓮土という学校。
算数は、誘導型と呼ばれる形式の問題が必ず出ます。
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先生と生徒の会話が多いのですが、問題を解いていくにあたって論理的に進めていき、文中の空欄に必要な数字を入れていく。
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これは算数の力もさることながら、やはり国語の力が問われます。論理のつぼがわかれば、それほど難しくはないが、やはりくせがある。だから、そういう問題になれるということが必要になります。
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スピードを問う問題としては青山学院なんかはいい例でしょう。小問の数でいえば、かなりの数。これを50分でやりきらなければいけません。
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学校別傾向は御三家をはじめとする難しい学校だけ、というわけではないのです。中学入試はすべてが独自入試。そして大事なことですが、入試問題というのは、その学校が取りたい生徒に求めることを体現しているのです。だから、傾向があって当たり前の話。
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これが国語、理科、社会についても考えていけば、当然のことながら学校別傾向があるわけです。ただすべての学校について学校別特訓を作るわけにはいかない。これは塾の論理です。
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だからその分は家庭でどうしても対応する必要がある。子どもが自分で対策を考えられるのなら、任せればいいわけですが、そうはいきません。まだ小学生ですから。だから家庭が応援してあげる必要があるのです。
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中堅校でも学校別傾向ははっきりしている。例えば冒頭の「難しい問題は出ない」ということだって立派な傾向ではあるわけです。ですから、ぜひご家庭で過去問を広げて、出題傾向をお子さんといっしょに考えてみてください。
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