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昨日、高校受験を長年指導されてきた先生と話をする機会がありました。
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「どうも、中学受験の先生は、「公立なんかとんでもない」という話をされるのですが」
とお話が始まったのです。
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「本当に小学生のとき、自分で意識して勉強できる子が何人いるでしょうか? 子どもの成長は人それぞれであって、やはり自分で努力して、がんばるようにならないと受験では成功しないでしょう?」
「そうですね。」(とこれは、私。)
「それが12才で間に合わなくても、15才ではできるようになる子が本当は多いんですよ。でも、なんとなく公立が不安だ。だから私立にいっちゃう。そして、言葉は悪いがろくでもない指導を受けて、6年間たってみれば、それはできる子だってできなくなります。中学受験で失敗したからといって、そんなのは人生にとっては何てことないでしょう?」
「もちろんですね。」
「だったら、高校受験でもう一度がんばったらいいんですよ。中学受験の先生はなんで、あんなに高校受験をこきおろすのかなあ。」
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その意味はこうですね。
やはり中学受験の塾は、全部落ちてもらっては困る。あんなに勉強させたのに、1校も入らなかった、といわれるのがいやなんです。だから、1校まず止めましょうという話になる。しかし、それはやはり安全な学校を受けてほしい。下げるとなると、私がよくお話するように「がー」っと下げないといけない。だからそこでお父さん、お母さんにまた抵抗がある。その抵抗をとるために、「公立批判」がでてくるのでしょうか。
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先生の言われることはもっともなことで、12才が間に合わなくても15ならいけるという子どもは多いでしょう。しかし、現実は中学受験をやらせると、高校受験はまあ、飛ばそうと考える方は多いのかもしれません。実際に私立高校の門戸は少なくなっています。
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が、早稲田慶應を考えるとまだまだある。帰国の子なんかは、英語ができるんだから、
「何も無理して中学を受験することはない」
という話になるのでしょう。
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そのレベルに落とすのなら、もう一回高校受験。
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私も、考えてもいい選択肢だと思いますね。
PS
滑り止めを受けて、合格した後、そこだけだったら、「行かない」という選択肢も当然ありますね。(田中 貴)