ベストゲームを!

    私は入試は試合だと思っています。
    2年~3年かけて、準備をしてきて、試合をする。
    試合時間は準備の時間とはまた対照的に2時間から3時間で終わってしまう。
    しかし、そこに向けてこれまで相当のエネルギーをつぎ込んで準備をしてきたわけです。
    その試合に勝つためには、とるべき点はすべて取るということでなければならない。
    手抜かりがあってはならないし、ミスがあってはならないのです。
    が、やはり子どものすること。そこにはまだまだ、失敗もあるでしょう。
    だから、入試は子どもの価値を決めるものではない。試合に勝ったからといって、この先が続かなければ、むしろ毒になることだってあるわけです。
    ただ、ここまでがんばってきたのだから、「ベストゲーム」をやってもらいたいと、思います。
    渾身の力を出し切った、という充実感は感じてもらいたい。
    入試の数日間で子どもたちはまた大きく成長します。これは1年分ぐらいの精神的な成長をすることがある。
    親としてはその成長をしっかり見守りながら、『ベストゲーム』の応援団長として残りの日々を大いに楽しんでください。
    今は、楽しむなどという気持ちにはなりえないかもしれません。しかし、後から振り返ると、その楽しさを実感するものです。
    新年、あけましておめでとうございますとともに、子どもたちに期待しましょう。
    ベストゲームを!
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