受験まで残りわずかになって、急に実力を上げる特効薬などそうあるものではありませんが、第一志望に何が出題されているかをよく研究されることでしょう。例えば物語文の記述が出題されるとわかっているなら、それに集中すべきでしょうし、一行問題がたくさん出るのなら、それを特訓しておくことが大事です。
ですから、過去の入試問題をしっかり勉強していくことがこの時期一番良いでしょう。「あれもやってない」「これもやっていない」と数える必要はありません。残りの時間、これだけやりきればよいとしっかり学習する内容を絞ってやりあげてください。
私が子どもたちに指示しているいくつかの注意点をここで列挙しておきますので、その場その場にあわせて「具体的な方法」を示してあげてください。
(1)算数
○式を書ききること。
○計算の工夫ができないか、すべてを見てから計算を始めること。
○答えが出たら何が出たのか、メモすること。
○「答えが出た」と思ったら、もう一度問題を読んで、何を求めるのか確認すること。
○うまく解けなかったら、使っていない条件がないか、探してみること。
(2)国語
○問題の指示を確認すること。「正しいものを選ぶ」のか。「正しくないものを選ぶ」のか。
○書き抜くときは、書き抜く部分に傍線を引いて、横において写すこと。
○選択肢に迷ったら、それを選ぶ根拠が文中のどこに書いてあるか探すこと。
○記述は一文を短くすること。一つの文は一つのことをいえばよい(子どもたちの解答を読むと、ずーっと続いていて句点が最後にひとつだけあるという答えが多いものです)。
○言葉や漢字の問題を先にやること。
○問題文を読む前に問題に目を通すこと。
(3)理科・社会
○問題の指示を確認すること。「正しいものを選ぶ」のか。「正しくないものを選ぶ」のか。
○計算問題は算数と同じように式を書き、何が出たのか必ずメモすること。
○答えがいくつあるのか、確認すること。「すべて選びなさい」か「ひとつ選びなさい」か。
○記述で説明する場合、一文を短くすること。
○答えを書き終わったら、もう一度問題を確認すること。
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