先日、ある本を読んでいたら
「精神年齢の低い男の子は中学受験には向かない」
と書かれていました。
確かに中学受験というのは、子どもが最初に自分で努力を重ねていかなければいけない受験です。努力を重ねるというのは、当然がまんが必要な部分があって、自分でやりたいことはがまんして、勉強を続ける必要があります。セルフコントロールができないと、なかなかむずかしい、ということでこの話はある意味理解できる部分はあるのです。
ただ、子どもは同じところにはいない、ということを考えると、精神年齢が低い子に中学受験を始めさせてはいけない、ということではないと思います。
いわゆる幼い、という典型は「頭でわかっていることが行動できない」ということだと思うのです。
勉強しなければいけない、ということはわかっていても、実際にできない。あるいはやらない。
算数の問題集があるのに、横にマンガがあるとそっちをやってしまう。なぜ? そっちの方が楽しいから。
その通りでしょう。
解決するために、何度と子どもたちと話し合い、叱り、という過程が必要です。これが大変だから、大きくなるまで受験を先延ばしする、というのはもちろんひどい子には必要かもしれません。しかし、多くの子どもたちはその過程で成長していくわけで、その結果として今年も受験できたわけです。
精神年齢はいろいろなことを自分ですることで成長します。自分でできそうなことをやってもらっている限り、なかなか精神年齢は成長しません。ただ自分で勉強することは、その中でもなかなか大変なことです。
まずはできることを「どんどん」やってもらいましょう。その上で、自分で勉強できるようにしていく、というステップが大事だと思います。
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