算数頻出範囲(2)

第一志望が、基本問題から応用問題まで幅広く出題する学校の場合、合否はやはりミスで決まります。
すなわちみんなができない問題では差がつかないが、みんなができる問題をミスするとやはり差をつけられてしまうということなのです。
したがって、基本的な問題を確実に得点する力が求められます。いわゆる頻出パターンの反復練習と、計算力に磨きをかけなければならないのです。
この力がしっかりしていなければ、前半部分の基本的な出題で得点が伸びなくなります。
したがってこの出題傾向の場合は、まずその基本をしっかり練習することです。ただ、これは勉強としてはあまり楽しいものではないかもしれません。
したがって出題傾向をしっかり見せて「これができなければいけないんだ」ということを子どもたちに認識してもらうことが大事なのです。

その上で、応用問題の対応を考えるという優先順位になります。十分に基礎力ができていないうちは、あまり難しい問題に手を出さないというやり方が良いでしょう。
これは先に説明した応用問題ばかりを出す学校の勉強法とはまったく異なります。しかし、入試は合格するためにうけるのです。例えばお母さんが税理士試験のような資格試験を受験しようとすれば、まずどんな問題が出るのか、気になると思います。そしてその問題を見て、こういう問題ができるようになるにはどうすればいいか、ということを考えられるでしょう。

出題傾向は、その学校がほしいと思っている生徒像を反映しています。それにあわせて戦略を考える、このことが中学入試でも当然求められているのです。ただ、それを子どもたちが一人で考えられるかといえば、そうではありません。だからお父さん、お母さんや塾がいろいろ考えるべきなのです。

ぜひ、お母さんも一度志望校の問題を実際に解いてみてください。解ける、解けないは問題ではありません。何がでているのか、それに合格するためにどうすればいいのか、塾や子どもたちと相談しながら、効率の良い学習方法を考えていただきたいと思います。

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