あがる子

試験であがる子がいます。

うちの教室にも1人。普通教室で過去問を解いたりしているときは、そんなにできないはずはないのに。しかし試験になると上がる。だから点数がまとまらない。

その子と今日話をしました。

「あがるでしょう?」
「あがる?」
「試験でドキドキする?」
「はあ、はい。少し。」
「どういう気持ちになってるの?」
「え?がんばらなくちゃとか、」
「できないといやだなあ」
「はい、それはそうです。」
「それだな」
「え?」
「テレビゲームやってるとさ、時間たつの忘れない?」
「はい。」
「おなかすくのも忘れたりして」
「はい。」
「そのくらい集中していれば、いいんだけど「できないといやだなあ」とか思っているうちに、頭が真っ白になったりするわけでしょ。」
「ああ、そうです。」
「できなかったらしゃあないんです。」
「え?」
「だって、しゃあないんですから。ホントに。」
「ああ、はい。」
「だから、問題に集中してください。試験中、余分な心配はしてはいけません。どれが解けるか、どうやったら解けるか、そこに集中しましょう。今度の模擬試験でやってごらん?」
「あ、はい。わかりました。」

ここまでくれば差はわずかです。精神的に「できる」と思わせなければいけませんし、気持ちがややもすると後ろ向きになる子は、なるべく背中を押してあげる必要があります。暗示も大事ですね。

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