この時期、6年生にはとにかくていねいに解くように言います。
問題を良く読む。計算を見直す。答えが出たと思ったら、もう一度、問題を確認する。解答用紙の番号を確認する。などなど。
そういう注意をよく受ける子が毎年必ずいます。
「また、やった。見直したの?」
「やってない。」
「なんで。」
「だって、ていねいにやると遅くなっちゃうんだよ。」
なるほど。そういう感覚を持っている子どもたちは多いかもしれませんね。急ぎの虫がいるわけだから、とにかく速く解かないといけないと、つい思ってしまう。
しかし、入試は得点で決まります。早く終わろうが、時間ぎりぎりまで使おうが関係ない。実際に試験時間は限られているわけだから、その時間を充分に使う方が良いに決まっている。
よくこういう子にはミス率の話をします。
例えば、ミスを起こす確率が10%だったとすれば、正解率は90%。したがって合格点として7割の得点をしようと思えば、ほぼ8割の問題を解けば良いことになる。
ところがミスを起こす確率が20%だとすると、正解率は80%だから7割の得点をしようと思えば、9割の問題を解かなければならなくなるわけです。
だから、ていねいにやって、正解率を上げれば、必然、慌てなくても良いことになるわけです。
「わかる?」
「うーん、わかるけど、ていねいにやって、8割しかできなくて、でもミス率が20%だったら受からなくなっちゃうじゃん。」
「ていねいにやれば、ミス率が下がることはあっても、上がることはない。」
「え、でも、僕は上がらない。」
って、結局は急いでいるから、ていねいにできていないだけなのです。ていねいにやらないと、何回も間違えて、また時間がなくなるという面もあるので、とにかく「ていねいに」解いていってください。
結果で見ると、やはり「ていねいな子」が合格するのですから。
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