第40回 面接時の服装

■中学入試で面接を課す学校があります。教科試験が終わった後、午後面接をする場合が多いようですが、1月中に面接だけを行う学校もありますし、慶應中等部のように一次試験の合格者に課す場合もあります。面接試験は子どもだけの場合と保護者同伴の場合に分かれますが、いったいどのような服装をすればよいでしょうか。

■子どもの場合、ブレザーを着用することで、フォーマルな演出は可能です。色は基本的には紺。あとはグレー。ブレザーが紺、ズボンやスカートがグレーというのが典型的でしょう。これに白のシャツ、紺ないしグレーのセーターを合わせるとまず、何の問題もなくなります。私立の小学校に行っている場合、小学校の制服という手もありますが、あまり多くはないようです。

■セーターはV襟ですと、シャツを一番上まで閉めてなんとなく窮屈に見えます。その意味では丸襟を選ぶと首周りは楽になるでしょう。シャツは基本的にはワイシャツが望ましいですが、白地であれば、ポロシャツであっても問題はありません。ただし必ず襟がついているものを着用してください。タートルネックのような丸襟の高いシャツやセーターは、教科の試験があるときには首周りが圧迫されて適当ではありません。

■襟が寂しいというのでネクタイを着用する生徒をときどき見受けますが、これは必要ありません。面接だけという場合もあるでしょうが、しかしネクタイは子どももかえって上がってしまう可能性がありますから、避けた方がよいでしょう。

■男子の場合、ズボンは長ズボンでまったく問題はありません。寒い時期ですからあえて半ズボンにする必要はありません。基本的にはウール素材のものがいいでしょう。フラノ素材などオーソドックスです。女子の場合、ワンピースにブレザーを合わせる方法もあります。ただ、女子の場合はズボンを避けた方が無難です。

■靴は別に革靴でなくても問題はありませんが、(多くの場合上履きを用意しますので、靴の問題は大きくはないのです。)黒のスニーカーは上品に見えます。

■両親は普通にスーツを着用します。父親の場合は紺のスーツが一般的、ストライプはなるべく避けてください。ワイシャツは必ず白。ネクタイは地味な柄を選んでください。母親の場合も紺、ないしグレーのスーツ。アクセサリー類は極力避けてシンプルな装いをしてください。靴はこども同様、上履きを用意する関係からあまりこだわる必要はありませんが、黒が原則です。

■洋服はあえて新調する必要はありません。ただ、とにかく目立たない格好を心がけてください。ある入試で格子柄の替え上着にノーネクタイのお父さんを見かけましたが、周りと比べるとやはり違和感があります。別に服装で落ちることはありませんが、TPOに気をつけることができる家庭であることをアピールすることは大事なことです。

(平成17年1月14日)

 

カテゴリー: パパママ先生合格術   パーマリンク

コメントは受け付けていません。