第9回 夏休みの勉強の仕方(1)

■夏休みまであと2ヶ月弱。塾でも夏期講習のことが話題になってくるころです。夏休みはやはりまとまって時間がとれる機会ですから、ぜひ上手に時間を使いながら力を伸ばしていかなければなりません。ですから、どんな勉強をすればいいか、しっかり計画を立てておく必要があります。

■最近の夏期講習は、だんだん長くなってきました。20日間、1日8時間などという講習をやる塾もあるようですが、ただ長く勉強すればいいというものではありません。特に6年生はそれぞれに目標があり、さらに得意な分野、不得意な分野があるはずです。ですからまず個人の課題があって、次に学校別対策を考えていかなければなりません。

■まず子どもの現状を考えていきましょう。もちろん、本人と話をしながら、具体的な課題を絞り込んでいきます。例えばあまり得意でない分野がないかどうか、各教科について考えていきます。もちろん志望校の入試傾向も前提に考えておかなければなりません。例えば記述が良く出るのなら、その対策もやっておきたいでしょうし、細かい知識がたくさん出るのであれば、知識を覚えることにも力をいれていかなければなりません。

■この不得手の分野を克服するにはやはり自分で学習するというのが一番です。もちろん塾に行って教えてもらってもいいし、個別指導を受けてもいいでしょう。しかし、ずーっと塾や個別指導にいるわけではありませんから、やはり自分で課題を克服していく必要があります。そのために、塾の先生と相談して自宅で何をやればいいのか、相談してください。

■そして、この夏休みの間にやりあげる学習内容を絞り込みます。40日間といっても講習や合宿もあるかもしれませんし、数えてみると意外に自宅で学習できる時間は少なくなっているものです。ですから、あれもこれもと欲張らず、弱点補強と学校別対策という観点にしぼって学習していきましょう。来週は夏休みの計画の立て方についてご説明します。
(田中 貴)

(2005年5月28日)

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