第19回 知識を覚える方法

■まず何を覚えるのか、整理する必要があります。が、知識というのは何かの疑問に対して答えるというのが一番わかりやすいのです。ですから、一問一答式の形に整理してください。例えば四国で高等裁判所があるのは?という質問に対して高松という答えを用意するのです。これを知識ノートとしてB5くらいのノートにまとめてもいいし、あるいは手帳に書き込んで常に持ち歩いてもいいでしょう。

■宮崎平野を流れる川は? 日本アルプスといわれる3つの山脈、山地は?など問題は短くまとめてください。そしてその答えをどんどん覚えていくのです。

■このようなノートを作っていくときに、答えを赤い字で書いて、赤い下敷きで隠して覚えていく方法もありますし、質問をお母さんにしてもらってそれにどんどん答えていくのでもいいでしょう。とにかく何回も繰り返して覚えていきましょう。

■さて、一通り覚えたら、次は自分の知識を使って説明文を書きましょう。何も見ずに自分の知識だけで、あることがらを説明していくのです。例えば、化政文化とは何か説明していきましょう。すると、自分の知識の中で何が不足しているか、はっきりします。時代を覚えていなかったとか、代表的な文学作品を覚えていなかったとか、できないことがはっきりすると思います。

■はっきりすれば、それをまた知識ノートに書き加えます。例えば理科でも漢字でもあるいは慣用句でも、必要なものはどんどんまとめていくのです。そしてまた、説明文を書くようにします。なぜ説明文を書くのがいいのかというと、自分の知識を頭の中で整理するためです。説明を書いていくうちに、記述の練習にもなるし、知識もどんどん正確になっていきます。

■九州の工業、日清戦争の原因など、1回に書く説明文は長くても400字くらいでまとめられるようにしましょう。テーマを九州としてしまうと、範囲があまりにも広くなってしまうので、お母さんやお父さんと相談をしながら、テーマを決めて書いていくのです。書いていくうちに知識はさらに研ぎ澄まされます。

■そして、説明をしようとするとき、断片的だった知識が頭の中で結びついていきます。東北地方の地図などを白地図に何も見ずに書いていけるようになると、本当に自分の頭の中から知識が湧き出してくるのを感じるでしょう。そうなれば、しめたもの!この2つをぜひ実行してみてください。

(平成17年5月16日)

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