第28回 合格する子

■これまでたくさんの合格、不合格を見てきました。そして、成功する子どもたちにはいくつか共通点があります。もちろん、すべての点を兼ね備えた子はほとんどいません。ただ、この中から2つないし3つを持ち合わせているのであれば、合格する可能性が高いはずです。

■(1)明るい子

(2)ていねいな子

(3)考えるのが好きな子

(4)自分の志望校に絶対入ると思っている子

(5)お母さんが子どものことをほめている子

■明るい子、元気な子は基本的に積極的で、いろいろなことに挑戦することが好きです。したがって試験に飲まれることもなく、実力を発揮することが多いのです。いや、実力以上といってもいいかもしれません。

■試験では、ていねいな子が合格しやすいのです。決してできる子ではありません。できる子でもミスをすれば、大きく失点することがあります。ていねいな子は大崩れがまずないのです。ですから大抵は合格します。こういう子は意外に元気には見えない、明るくはないかもしれません。しかしていねいさを持ち合わせていれば合格するでしょう。

■さあ、答え合わせしようよというと、拒否する子。「待ってよ、もう少しなんだから」一生懸命考えられる子、視点を変えれば集中力のある子ともいえるかもしれません。夢中になって問題を解く子は、プレッシャーとは無縁です。どんな問題が出るだろう、ワクワクしている。そういう子はやはり合格します。

■第一志望を断固受けるといって聞かない子。こういうタイプはどうしても入りたいという欲望が強い子です。このタイプは最後に思わぬ伸びを見せます。「絶対受ける」といって聞かない子が、私のクラスにもかつていました。「ぜったい届かない」と私も思いましたが、本人が受けると言い張るから仕方がない。2日以降に安全校を用意して、本人の第一志望は尊重しました。それから目を見張る勢いで勉強を始めます。でもあまりに合格ラインから遠いので、「とはいっても無理だよね」と同僚と話していました。ところが冬期講習、正月特訓とたつにつれ、同僚も私も「ひょっとするかも」と思い始めました。だいたいそこまで勢いがあると、最後は合格してしまうのです。この子も同じでした。しかし、他の学校は滑り止めと思われたところまで含めてすべて不合格でした。第一志望にすべてをかけていたのでしょう。でもこういう子は決して少なくはないのです。

 

■「先生、うちの子、よくがんばっているでしょ」こういうお母さんのお子さんは合格します。逆に「先生、やはりだめでしょうね」というお母さんのお子さんは危ない。本人もお母さんもしっかり合格するイメージをもって受験すれば、結構うまくいきます。さあ、あと少し。しっかり合格するイメージをもって受験してください。

(平成17年1月27日)

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