新学期が始まって1月が経過しました。新しい学年になり、やることが増えた子どもたちが多いでしょう。特に新5年生はこれまでに比べれば明らかに学習する内容が難しくなったし、量も増えているでしょう。
先日、5年生に理科を教えていましたが、気圧や季節風など、実際の学習内容は高度です。気圧という概念は空気の重さに関係しており、それなりに理解することは大変です。でも子どもたちは授業を聞きながら理解しようとし、問題を解いたり、ノートをまとめたりします。
結果はどうあれ、そこで学習習慣ができていくわけで、「勉強するのは当たり前だ」というところになれば、成績は確実に上がってきます。
一方、子どもが自分でできないから、なるべく親が手伝ってあげようとすると、自分でできる機会を失うことになってしまう面も否定できません。自分で勉強する、当たり前のことですが、これが子どもの成績を一番伸ばす方法であるのです。
そのために計画を立て、実行するということが最初のステップになります。
しかし幼い子は特にそうですが、なかなか決めた計画が実行できないということはあるでしょう。それをある程度管理する必要があるわけですが、今度は保護者の方で時間がとれない場合もあるでしょう。
まずはお母さんやお父さんと一緒に計画をたて、そこでやったことを確認する、あるいは一緒に勉強するという習慣づくりから始められると良いでしょう。くせができてしまえば、そしてお父さんやお母さんからほめてもらえれば、子どもたちはそういう時間が楽しくなりますから、次第に習慣が身についてきます。
しかし、勉強の成果について細かくチェックが始まると、逆効果になることもあるので注意が必要です。受験勉強を始めた子どもたちの動機付けはまだ十分とはいえません。したがってそれなりにおもしろい、楽しいと思うこと、そしてお父さん、お母さんからほめてもらえること、このことが子どもたちの意欲を引き出す源になります。
バランスを考えながら、スタートしてください。まずは習慣作りが目標であって、点数や偏差値にあまり目を奪われないようにしていただければと思います。