選抜クラスをつくる学校

学校のレベルを上げていく段階で、良く受験校では選抜クラスを編成します。

上位の大学合格実績をあげていくために、全員にそれを取り組ませることは、なかなか難しい。
最初からそんなに難しいことを全員にさせても、落ちこぼれてしまう子を作るだけなので、まず選抜していく。

そして、ある程度そういう子たちを手本にして、他の子どもたちのレベルもあげていこうとします。

その方法には実は2つあって、入試の段階で選抜クラスを作って他の生徒とカリキュラムからすべて別にする場合。

もうひとつは、最初から選抜クラスを決めず、中学1年生の後半か、2年生の前半からスタートさせる場合。

最近はよく「特別奨学生」を募集する学校もありますが、これもその手法のひとつです。

以前、ある学校が選抜クラスを編成するときに、その学校の校長先生と話をする機会がありました。

「校内で違うことをやるのに、月謝は同じ、というのは、何か不満が出ませんか?」

という質問をしたところ、その校長先生はしばらく困った顔をしていましたが、

「確かにそういう意見もあるかもしれません。ただ、全員に同じことをやる、では可能性のある子どもたちを伸ばすことができない。公平はもちろん大事なのだが、それだけではやはり充分な指導ができるわけではないのです。しかし、やがては全員が同じことをやれるような学校になりたいと思います。」

「そういう場合、途中から突然頑張り出す子どもたちもいますね。そういう子どもたちにもチャンスがあった方が良いのではないですか?」

と尋ねると、

「確かに、それはそうかもしれない。ただ、当然特別編成のクラスは先に行くので、
あとからついていけないかもしれない、と思っていたのですが。」
「じゃあ、先生たちに推薦してもらうのはどうですか。そうなれば、特別クラス以外の先生たちのモチベーションも上がるかもしれません。」

「なるほどねえ。一度、検討してみましょう。」

そのときは、それで話がおわったのですが、後日、校長先生と話をする機会があったとき、

「あのアイデアはいただきました。」

と言われました。やはり他の先生たちが、やる気を出した、ということのようでした。やはり、子どもたちだけでなく、先生たちもやる気になれば、学校のレベルアップはさらに加速します。

特別編成クラスや奨学生クラスの学校については、良く仕組みを調べておいた方が良いでしょう。
大事なことは、やはり継続して子どもたちも先生もがんばっていけるのか、というところだと思います。

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