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模擬試験では成績の良い順に順位がつきます。1位の人と5000位の人ではだいぶ差があるように感じるかもしれません。しかし実際の力の差はそう大きいものではないと私は思います。
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模擬試験の成績を見てみると、合格確実圏を4回連続してとれる子どもたちは全体の2割程度。合格確実圏だったり、努力圏だったりという子が半分近くいるという感じではないでしょうか。つまり絶対入れる子はまだまだ少なく、差はそれほど大きくはないのです。
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多くの塾でカリキュラムは夏休み前に一通り全部終わります。だから、これ以上新しく進むわけではないのです。最初はあまりよくわからなかった人も、夏休み、秋と学習を積み重ねていくうちに、だんだんわかる範囲が増えてくるのです。そうすると最初は大きかった上位の人たちとの差もじわじわ縮まってくるはずで、入試本番近くでは力の差はわずかということになるのです。
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1番から5000番まで並べれば差があるように感じますが、多くみなさんの場合は、まだまだこれからだといえるでしょう。実際の入試結果で見ると、合格点ラインに実に多くの受験生が並んでおり、かつその1点下、2点下にもかなりの生徒がいます。1点の差で10人、20人はすぐ違ってきます。残りあと3ヶ月(関西は2ヶ月)を切りましたが、まだまだ逆転は可能です。成長余地のある人が多いでしょうから、あきらめず、残りの時間を精一杯がんばってほしいと思います。