「次は負けないぜ」
第一志望に不合格だった子が、最後に言い放ったことばです。
でもこの子は、大学受験のときにこのことは忘れていました。
大学入学後、一緒に飲んだとき、
「いや、君はそういった。」
「え、そうですか。え、ボクですか?ほんとですか?」
きっと本当はそんなものだとは思うのです。しかし、そうでない、という子どもたちもいました。
「結構1年ぐらいは尾を引いてました。なぜ落ちたんだろうって。」
「家がお通夜みたいでした。母親が何回もため息ついて。滅入りました。」
「どうせがんばったって、またダメかな、なんて思ったりしました。」
結構尾を引くこともあるのです。
問題は2つあります。
1つは家族が暗くなっていて、子どもが「自分のせいだ」と思っていること。
もうひとつは、失敗を恐れるようになっていること。
子どもの最初の受験だから、期待している方が多い分、その谷も深いのでしょうが、しかし中学受験ぐらいで子どもの人生は決まらないのです。
御三家に合格して大学受験に失敗する子はたくさんいます。その逆もまた多い。
別に受験の成功が子どもの人生の成功につながるわけではないのですが、最初の受験だからどうしてもそう感じやすいのでしょう。
だからお父さん、お母さんは常に覚えておいてください。
「中学受験で子どもの人生は決まらない」
そうすると、子どもたちに伝わっていくことが変わってきます。
もうひとつは失敗を恐れないようにすることです。失敗したらやり直せばいいのです。
どうしても親は子どもの失敗を避けたいと思うのですが、避ければ避けるほど、成長は遠のきます。
失敗するから学ぶ。
失敗するから成功する。
失敗したら、反省して、次に行けばいいのです。
だから、私は「中学受験で一番いいのは、一生懸命がんばって失敗すること」とお話しているのです。
失敗したら、次に伸びるチャンスが来た、と考えるようにすれば、親は子どもの失敗を受け入れられるし、そうなれば子どもも失敗をプラスに変えることができるようになります。
親は子どもの成長のために、最後まで応援する覚悟があるのだから、この2つのことをぜひしっかり覚えておいてください。
「中学受験で子どもの人生は決まらない」
「中学受験で一番いいのは、一生懸命がんばって失敗すること」
合格しても二番目に良かっただけですから。
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