■ 模擬試験も後半に入りました。これまでの成績を記録してみて、あまり成績が上がらない、あるいは下がっている、という場合があるかもしれません。
■ みんなもがんばっているので、成績が急に上がる、というのは勉強していなかった場合に限られる部分はあります。今まで覚えていないからできるようになった、とか、ようやく本気を出したからできるようになった。つまりはスタートが低いということはあるわけで、だから上がりやすいという面があるでしょうが、例えば4教科総合55以上の偏差値というのは、なかなか上がりにくいと思います。
■ 統計モデルで説明するとわかりやすいかもしれません。偏差値60以上というのは、全体の約15%しかいないのです。偏差値55以上で約31%。つまり偏差値55以上というのは全体の3分の1を切っているので、それなりにみんな勉強しているし、成績も出している。そこで上がるというのは、なかなか大変なわけです。
■ では、勉強しているのに成績があがっていかないのはやはり問題なのか、というと実はそうではないのです。一番簡単な話で言えば、実は入試が近づくにつれて分布は赤いグラフから黒いグラフに変化していきます。
■ したがって僅差の勝負ということになってくるわけです。だからちょっとしたミスでも、合不合に響くようになるし、ある意味逆転が可能になる部分もでてくるわけです。
■ この分布は受験生全体をモデルかしたものですが、実際の入試はある偏差値に集約していきます。当たり前ですが、合格しそうだと思う子が受験するわけだから、より分布は黒いグラフに近くなります。
■ 全体の平均で見て成績が上がらないというデータであったとしても、勉強していれば確実に力は上がっていて、差は縮まっていきます。全体でモデル化する限り偏差値は変わらないが、分布構造は入試が近づくにつれ変わってきていて、実際の入試はさらに僅差の分布になるわけだから、まだまだこれからなのです。
■ そういう意味では結果がでるまではあきらめないという態度が大事です。データはあくまでデータ。データをひっくり返すことができるのも子どもの力、ということは厳然たる事実です。
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中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
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