■間もなく夏休みになります。さて夏休みは総復習の時期とよく言われますが、何を復習すればいいのでしょうか。
■1つはできなかったところ。毎週や毎月のテストの中で特に不得意だと思われるところをまずやり直していきます。ただ、保護者のみなさんからすればすべての範囲が不安要因だと思います。「とはいっても、やっぱり全部できないし」という方もいらっしゃるかもしれません。
■そこで次の視点は、入試に良くでるもの。例えばよく話題になるのが文学史。過去10年間の過去問を見て文学史が出ていなければ、これは出ないと思って間違いはないのです。このように、志望校の入試に良く出そうなものから復習していくと良いでしょう。
■いや、まだ志望校が決まっていないという方は、まず第一志望だけは絞り込んでおきましょう。受験はやはり入れたい学校があるからさせるものです。成績を上げてから志望校は考えるという方もいらっしゃいますが、そういうやり方をすると成績はあまりあがらないもの。親も子どももここに行きたいという気持ちで準備をしないと、なかなか勢いがつきません。
■夏休み前の模擬試験は、もう一度全範囲の中から何を夏休みに勉強すればいいのかをしぼりこむためになるべく受けるようにしてください。だからといって模擬試験の結果に一喜一憂してはいけません。この時期の合格可能性なんていくらでも変えられます。それより何ができないか、何を優先すべきかをしっかりと試験からつかんでいくことが大事です。
(田中 貴)
(2005年6月25日)