■14回で「自分を変えることができるのは自分だけ」というお話をしました。その通りなのですが、この逆もありえるのです。
■ある生徒は算数ができるのですが、図形の問題はできないといいます。でも、これは明らかにおかしい。だって他の問題ができるのなら、図形の問題だってできるはずです。でもできないと決めている、それは本人が決めているからそうなるのです。
■漢字を覚えられない、という人もいます。でも、書ける漢字が0なのでしょうか?そんなことは絶対にないはずです。自分の名前を漢字で書けるでしょう。たくさんは覚えられないと自分が決めているだけなのです。覚えられない、難しい、先に言い訳をいっているだけ。その結果として自分が考えた言い訳通りの人間になってしまっている可能性があるのです。
■本当にできないか、もう一度よーく考えてみてください。ほんとに、デキマセンカ?
■そうです。わかってきましたか?できないと決めているのは君だ!!塾の先生でもお母さんでもなく、君がそう決めてしまっているのです。でも本当にできないかといえば、絶対に違います。確かに得意ではないでしょう。でも「まったくできない」というのはまずありえない。いくらかはできるはずです。
■いくらか、できるのであれば、もう少し努力をすれば、できる範囲は広がります。確かにどんな範囲でも満点を取るのは大変です。でも6割とか7割とかできるようにはなるはずです。完璧でなくてもいいから、少しでもできるように努力してください。できないと決めているのは自分自身であることに気がついてください。どうせ決めるのなら「ある程度は何でもできるよ、ボク」と決めてください。そうすれば残りの時間が相当有効に使えるようになるでしょう。
(平成17年10月12日)