■ある塾の先生と、カリキュラムの件で話をしていました。
■「やはり5年生までにすべての内容を終わる、というカリキュラムですか?」
「ええ、まあそうなんですけど、これはきっと誤解があるなあ、と思うんです。」
「誤解?」
「はい。確かに5年生の終わりまでに、一応全部のカリキュラムの基礎は終わるんです。ただし、基礎。先生もお分かりのように、例えば比をやったから、もう後はできるよね、というわけにはいかない。比なら比を教えて、次に、速さで教えて、相似形で教えて、と何回も繰り返さないと、子どもたちには定着しません。だから一応基礎は5年生が終わるまでにやるけれど、その後も学校別が始まるまではいくつかのテーマを繰り返します。特に入試に頻出する図形とか速さとか、数の性質とか。」
■「つまり、全部のカリキュラムはやはり6年生の1学期に終わる?」
「そうです。うちのカリキュラムは速い、と言われるけれど、それは基礎の一巡が多少速いだけで、結局は学校別の対策が始まるまでカリキュラムはスパイラルで繰り返すのです。でも、そこがなかなかわかってもらえない。」
「確かに、終わってしまう、ということばかりに目が行ってしまうかもしれませんね。」
「そうです。例えば特殊算をやって、その後比をやれば、比で解いた方がわかりやすい、という問題はたくさんあるわけです。だから躊躇せず比をどんどん先に教える。そして、あ、こうも解けるんだ、と子どもたちが発見する時間を作ろうとしているだけなんですが。」
■「目の敵のように、速い、速いと。」
「そう。確かにこちらも充分にアピールできてないなあとは思います。速くやればできるようになるわけではないですから。」
■最近、塾のカリキュラムはさらに速くなっていますが、しかし、こういう観点で見たときに6年1学期にしっかりやることが残っている場合は、慌てずとも良いということなのです。
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