進学校の場合、英語ができる生徒が入ってくれることは、進学実績にプラスになる、ということもあって、比較的多くの学校が帰国子女の特別枠を持っています。したがって、そういう場合は英語の入試が行われる。例えばアメリカで育って日本に帰ってくるような子どもたちの英語力はそれなりにしっかりしているでしょうから、試験をすればまあ、良い点を取れる。
しかし、英語ができるだけでは進学校の勉強についていけるわけではない。というので、やはり算数の試験があったり、作文の試験があったりするわけです。
ただ英語ができるということは、それなりにプラスになるわけですが、しかし、帰国子女というのは英語圏ばかりではない。
例えば中国からの帰国もそうだろうし、バンコクなんかは日本人学校がマンモスだから日本の公立小学校と大して変わりがない。家ではもちろん日本語だから、当然、英語ができるようにはならない。実は英語ができない帰国子女も多いのです、
では、こういう子どもたちは英語ができないから進学校は入れないのか?というと、そういう学校もあればそうでない学校もあります。
ある中学の帰国子女担当の先生と話をしたときのこと。
「英語圏でないと入試は不利と思われるのが癪で、英語以外にフランス語、中国語、朝鮮語などの試験を入れたり、作文の入試を入れたりしました。英語圏以外からの帰国の子どもたちも、日本の子どもたちと違うキャリアを持っている分、学校のいろいろな刺激を持ち込んでくれます。それが日本で育った子どもたちには新鮮だし、我々も日々驚かされることがあるが、しかし、それが本校の教育に寄与する部分は少なくありません。」
こういう発想を持って帰国子女を迎えてくれる学校は、決して多くはありませんが、こういう国際かも十分あり得るのです。
来年、聖光学院が帰国子女入試を国語+算数か、英語+算数の2つに分けて実施するそうです。今まで帰国は英語しかなかった分、次年度は英語圏以外からの受験生も増えるでしょう。これで生徒の多様化が進んでまたお互いにプラスの影響をもたらしてくれれば良いと思います。
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