今年の受験は僅差の勝負だったことは間違いないようです。例えば60前後の学校に合格し48前後の学校に落ちる。普通だったら、考えられない話ですが、しかし午後入試であれば当然、あり得る話になってきます。午後入試はそれほど多くの学校がやっているわけではありませんから、どうしても1校に集中するので、こういう現象が見られるのです。また午前中に行った学校でも同じようなことが起こったでしょう。僅差の勝負は、やはりその子の精神年齢に左右される割合が大きくなります。もちろん精神年令の高い子が合格しやすい。
最近の子どもたちは昔にくらべれば明らかに幼くなりました。これはやはり過保護の影響だと思います。実際に子どもの数が少なくなってきて、お子さんを見る大人の目は増えました。だから子どもは自分で何かをやらなくても、いろいろしてもらえることが増えたのです。結果として問題を自分で解決するチャンスは少なくなったでしょう。そういう子どもたちが
この僅差の勝負に挑むとしたら?そうやはり、そこには強さが必要なのだと思うのです。
小学生はやはりどうしてもかわいいと思いがちです。ただ、小学生最後のこの入試ではそのかわいさよりはむしろ、たくましさみたいなものが必要になってきているのは事実でしょう。ですから、少なくも朝はまず自分で起きるようにしてみませんか。一日のスタートのコントロールをまず自分でできるようにすること、これは自立の第一歩だと思います。