子どもたちのタイプで言えば、知識型の子と思考型の子に分かれます。
知識型というのは、好きな分野のことを良く覚える子、たとえば歴史が好き、政治経済が好き、天体が好き、ある分野に興味があるとそれに関する知識をどんどん覚えていく子です。好きですから、忘れない。何回も繰り返すから知識が定着します。
一方算数や理科の計算問題が好きというのは思考型の子。こういう子どもたちはあまり解答や解説を見たがりません。「もう少し考える」とねばるから、思考力がつくのです。算数や理科の計算問題は思考力がつくことが一番。考えるからまた一歩進むのです。
で問題はこの両タイプは並立しない。知識を覚えるのが好きな子は算数があまり得意ではなく、算数を考えることが好きな子はまず知識を覚えるのが嫌いということになります。
で、どうするか。まずそれぞれをきわめていくことを薦めます。
知識を覚えることが好きならばどんどん覚える。考えることが好きならばどんどん考える。つまり得手を作るということです。それがあれば、最後に自分の苦手な部分を補うことができるでしょう。
理想は思考型の子が最後に知識を覚えるというのが一番合格しやすい。これは中学受験では算数の得点が大きく左右するからです。
しかし知識型の子も、それが武器になって、最後は算数だ!という姿勢になれば追い込みは利くものです。
一番問題なのは、そのどちらでもないという場合。うーん、どちらかに興味を持ってくれないと先に進まないですね。