秋の学習法(1)

秋の学習法を考えるにあたって、3つのことを考えなければなりません。
(1)子どもの教科バランス
(2)第一志望の科目別傾向
(3)具体的な戦略

(1)はいわゆる文系、理系に近いものかもしれません。子どもの志向として覚えることが好きな子(社会や理科の生物、天体などに関心が高い子)と考えることが好きな子(算数が好きな子)に分かれるでしょう。得意な子は好きだから得意であることが多く、したがって不得意は嫌いだから生まれます。知識が多い子はあまり考えるのが好きではなく、考えることが好きな子は覚えることが嫌い。したがって子どもの教科は明らかにバランスを欠いているはずです。何かが良くて何かが悪い。そこをまずしっかりと把握することでしょう。

その上でそれが第一志望の出題傾向と照らしてどうなのかを考えます。例えば記述式が多い、あまり知識が細かくないという学校は、「考えることが好きな子」に向いているし、ある程度知識を出題する学校であるならば「知識を覚えることが嫌いな子」はどこかでがんばらなければいけないわけです。

どの教科で何点をめざすのか、具体的な目標を考えてください。目標があるから、具体的な対策にブレークダウンできるのです。一般に行われている受験対策というのはあくまで最大公約数的なものであって、お子さん一人ひとりにとって効果があるかははなはだ不透明です。

ある子にとってはもう十分できるところなのに、またやらされている、といったことは後半の学習では極力排除していきましょう。

そしてここが大事ですが、これらの内容は子どもは考えることができません。塾の先生は考えてくれるか?それは塾の体制によって異なるでしょう。だからある程度家庭がリードして考えていく必要があるのです。

合格させようと思っても、では「算数で何点とれば受かりそうか?」という具体的な内容を考えていないご家庭が多いのではないでしょうか。秋の学習法はまずその戦略を決めることからスタートするべきです。時間は限られているので、もっとも効果の高い方法を考えてください。

そこでまず具体的な目標を決めましょう。エルフィーのホームページで紹介している合格手帳を使ってみてください。

まずは具体的な目標を書き込んでみましょう。
目標決定シート

どの教科で何点を目標とするのか決めたら、そのために考える具体的な修正点を考えます。例えば速さの問題を克服する、計算を正確にできるようにする、それぞれの科目でやるべきことがあるでしょう。それを書き出してみてください。

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