子どもをよく見ること

中学受験は、子どもが自分で動いてくれるのが一番ですが、子どもたちにはなかなか火がつきません。

実際に合格したいという気持ちが強くなってくるのは、本当に6年生の秋後半という感じでしょうか。だからそれまでの間、多少なりとも子どもたちを動かしていくということが中学受験では必要になります。

ていねいに問題を解く、見直しをする、そういうことは何回も言っているけれど直らないというお子さんが多いでしょう。それはそのことの必要性を感じていないだけのこと。点数がほしいと思えば、できるようになります。

直らないということは、まだ本当に点数がほしいと思っていないからであり。
そういうところを良く見ていれば、動かしていく方法もおのずと出てきます。

私はほめる作戦。

先日、問題に下線を引いている子がいて
「お、えらいねえ。それがいいんだよね」といっていたら、隣の子が下線を引き始めました。

その気になれば、できないことはそう多くはない。そんなことの積み重ねで合格は近づいてきます。その意味で、子どもの様子を良く見てください。そして気が付いたら「ほめる」こと。「注意」するより「ほめた」方が子どもは動くものです。

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子どもをよく見ること への3件のコメント

  1. このままでは瀕死の6年母 より:

    先生がまさにおっしゃる状態(秋になっても自覚がない)のわが子です。
    成績もミス連発で下がり、今までできたこともできなくなり、やる気がさらにダウン。
    本当はしたい期待も、子供の身の丈にあうことが一番と、精一杯妥協し、過大な期待も無理も決してさせてはいないし、一所懸命励ましてきたつもりです。塾の宿題も多いわけではありません。(週末の特訓授業の試験に落ちてしまったので)
    先日は、”計算と一行”の間違っているものにも丸をつけて適当にやっている事実が発覚。この手の事件は3度目で、ばれるに決まっているのにまだこんなことするのかと、情けない思いで一杯です。そろそろ応用問題にも入りたいのに・・・。(目指すのは偏差値50代半ばかその少し上くらいの学校です。)
    中学受験で、このままでは子供とだんだん不幸になりそうで・・・。
    母親としては、決めたからには最後までがんばらせたいとは思っています。
    よく、ひとつは合格させてあげてください、と言われますが、がんばっていない我が子に、そこまで気を遣ってあげないといけないのでしょうか?
    痛い目に遭わないと気がつかないのなら、落ちたら公立ね、もアリだと思うようになってしまうのですが・・・。

  2. gorilla より:

    田中です。

    私は、やはりがんばった子ならとめてあげた方がよいと思いますが、まだ幼くて十分に受験にならなかった場合は、公立の状況にもよりますが、高校受験でも良いのではないか?と思います。(その場合、大学付属校をお勧めしてしますが。)

    結局、いま十分に受験勉強の体制がとれていない状況で、でる結論が本人のためになるか、ならないかは冷静な判断が必要です。

    親だから、どうしても何とかしてあげたいと思うのは当たり前ですが、一方長期的展望で「この子のためにならない」ことまでする必要はないという考えはあってしかるべきではないでしょうか?

  3. このままでは瀕死の6年母 より:

    田中先生、お忙しい中、コメント&アドバイスありがとうございます。
    中学受験の真っ只中にいると、価値観がそれのみになってしまいがちですが、よい意味で開き直ると、視野が開けるような気がしてきました。
    大きく深呼吸して、先生のおっしゃる視点からも考えてみようと思います。
    ありがとうございました。