今日、午後3時に慶應中等部の二次の発表があり、ほぼ日程が終了しました。今日、補欠の繰り上がりなどの連絡があり、まだいろいろ動いているようですが、それぞれのご家庭でいろいろな思いや経験をされた10日間ではなかったかと思います。
今年は昨年に比べて各校とも受験者数が減少していますが、減少したからといって簡単になるわけでもなく、むしろ僅差の勝負に拍車がかかった印象を受けました。たとえば一番やさしい1日の試験が残念で、3日以降の二次や三次で合格した子供たちも少なくありません。それが当たり前のようにおきます。僅差ですから、問題の相性が良ければ合格するし、そうでなければうまくいかなくなるのです。
ある子はやさしい1日の試験で「やった過去問とちょっと違う」印象で過ぎてしまい、合格できませんでした。
翌2日の難しい二次試験では「やった過去問とぴったり!」という印象で、見事合格しました。
その日に力がうまく出ればよく、そうでなければ残念な結果になる、本当にわずかのことなのです。
でもそのわずかで涙を流した子供たちはたくさんいるでしょう。でも落ちるのもまた大事な経験です。
私は最初の本で
「一番いいのは努力して落ちること、次にいいのは努力して合格すること、その次は努力せずに落ちること、最悪は努力せずに合格すること」
というお話をしました。
一生懸命がんばった、でも自分の力が及ばなかった、そういうことはこの先もあるでしょう。でもそこからまた立ち上がって、次の目標に向けて再スタートを切ることは子供たちにとってはとても大切な経験になると思います。
いずれにしてもお疲れ様でした。