ばねの問題

2013年東邦大東邦中学の問題です。


次の文章を読み、あとの(1)~(4)の問いに答えなさい。

片方の端をとじた筒の底にばねA、おもさ30gのおもりX、ばねB、可動式のふたを図1のようにそれぞれがはずれないようにとりつけました。ばねAはもとの長さが20cmで、2gのおもりをつるすと1cmのび、2gのおもりをのせると1cm縮みます。
また、ばねBはもとの長さは30cmで、3gのおもりをつるすと1cmのび、3gのおもりをのせると1cm縮みます。おもりXは筒の中をなめらかに動くことができ、おもりXの厚さは考えないものとします。

(1)図1の状態から、可動式のふたを右に動かして行ったところ、ばねAの長さが35cmになりました。このときばねBの長さは何cmですか。

(2)可動式のふたをある位置で固定し、筒を図2のようにしたところ、ばねBの長さは36cmになりました。このときばねAの長さは何cmですか。

(3)筒を図1の状態にもどし、可動式のふたを筒のそこから40cmの位置で固定しました。このとき、ばねBの長さは何cmですか。

(4)次の筒を図2のようにたてにし、可動式のふたを上に移動させていくと、ある地点でばねAとばねBの長さ同じになりました。このとき、ばねAの長さは何cmですか。


(解説と解答)
(1)ばねAは自然長が20cm、2gで1cmのびます。35cmになったので、2×(35-20)=30gのおもさがかかったことになりますから、ばねBにも同じ重さがかかります。
ばねBは自然長が30cmで3gで1cmのびるので、30÷3=10㎝のびますから、30+10=40cmです。
(答え)40cm

(2)可動式のふたが固定されています。
ばねBがのびて36cmになりましたから、ばねBにかかる重さは(36-30)×3=18gの重さがかかっています。おもりXは30gですから、30-18=12gでばねAを縮めています。
したがって12÷2=6cm縮むので、20-6=14cmがばねAの長さです。
(答え)14cm

(3)2つのばねの長さだけで20+30=50㎝です。おもりXの長さは考えないので、50-40=10㎝縮んでいます。
ばねAとばねBはそれぞれに6gかけると、Aは3cm、Bは2cmのびるので、同じ重さをかけたときののびの比は3:2です。
したがって、10÷(3+2)×2=4cmがばねBののびになるので、
30-4=26cm
(答え)26cm

(4)ばねAは自然長が20cm、ばねBは自然長が30cmですから、ばねAをひっぱらないと同じ長さにはなりません。
XのおもりはしたがってBだけにかかると考えるとBの長さは30÷3=10㎝のびますから、この段階で差は30+10-20=20cmあります。
同じ重さをかけて3:2ののびになるので、その差の1が20cmですから、ばねAは20×3=60cmのび、ばねBは20×2=40cmのびることになります。
したがって、ばねAの長さは20+60=80cmになります。
(答え)80cm

力のかかり方が下向きなのか、上向きなのか、見極めて解いていきましょう。

「映像教材、これでわかる力のつりあい」(田中貴)
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