水溶液に関する問題

2014年筑波大駒場中学の問題です。


3本の試験管A、B、Cには、うすい水酸化ナトリウム水よう液、食塩水、うすい塩酸のどれかが入っている。これを区別しようとして、次の実験1~3をおこなった。そのときの結果が下の表にまとめてある。

(実験1) それぞれの試験管の水よう液をガラス棒を使って、青色と赤色のリトマス試験紙のそれぞれにつけて、色の変化を調べた。
(実験2) それぞれの試験管に、小さく切った鉄(スチールウール)を入れて、あわが出るかどうか調べた。
(実験3) それぞれの試験管に、小さく切ったアルミニウム(アルミニウムはく)を入れて、あわが出るかどうか調べた。

1.実験1の結果で空らんになっている(1)と(2)は、それぞれどのような結果になったと考えられますか。
 ア 赤色は変わらなかったが、青色は赤色に変わった。
 イ 青色も赤色も変わらなかった。
 ウ 青色は変わらなかったが、赤色は青色に変わった。
 エ 青色は赤色に、赤色は青色に変わった。

2.実験2と3の結果で空らんになっている(3)~(6)は、それぞれどのような結果になるか。○か×を入れなさい。

3.実験3が終わった後で試験管を見たら、すべての試験管にアルミニウムはくが残っていた。そこで、実験後の水よう液をスライドガラスに1てきとって温めてみた。どのような結果になると考えられますか。

 ア すべての水よう液で固体が残る。
 イ 試験管AとBの水よう液で固体が残る。
 ウ 試験管BとCの水よう液で固体が残る。
 エ 試験管AとCの水よう液で固体が残る。
 オ すべての水よう液で何も残らない。


基本的な問題でしょう。


実験1からAは食塩水とわかりますし、実験2からBが水酸化ナトリウム水溶液と決まるので、Cは塩酸となります。

したがって(1)はアルカリ性ですから赤が青、青は青ですので、ウ。
(2)は酸性ですから青が赤、赤は赤なのでア。

【答え】(1) ウ (2) ア


実験2でスチールウールが溶けるのは塩酸だけなので、(3)は× (4)は○
実験3でアルミニウムは水酸化ナトリウム水溶液、塩酸どちらも反応します。食塩水は反応しません。
(5)は× (6)は○

【答え】 (3) × (4) ○ (5) × (6) ○


すべての実験でアルミはくが残っていたので、溶液はすべて完全に反応した、ということです。
食塩水は何も起きていませんが、あたためれば当然、食塩が残ります。
水酸化ナトリウムはアルミニウムを溶かすとアルミン酸ナトリウムが残るので、固体が残ります。
塩酸は塩化アルミニウムが残るので、これも固体が残ります。

【答え】 ア 

「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)
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