■ 例えば算数で10問、問題を解く宿題が出たとしましょう。この10題は自分で答え合わせをしてよい、ということであったとすると、途中でもう答えを見てしまう子がいます。一方で、いろいろやった結果として、半分しかできなかったという子がいます。
■ どちらが伸びるか?といえば、当然のことながら後者の子でしょう。しかし、単純にノートを見ているだけでは、前者の子がいったいどのタイミングで答えを見たのか、わからない場合があるわけです。だから、「結構、がんばったねえ」なんてほめられてしまうかもしれない。しかし、こういう子は本当にわかっていないから、今度は解答が見られないテストではできない、ということになるわけです。
■ 「家でできたのに」と思われる場合もあるでしょうが、本当はできていなかたった。ではなぜ、この子は答えを見たのか、といえば当然、早く終わらせたかったからでしょう。では、なぜ早く終わらせたかったか?終わらないと、怒られるから、かもしれないし、終わればゲームができるからかもしれない。つまり、この子の目的は「終わる」ことであって「わかる」ことではない。
■ そうなると、これはいくら時間をかけてもできるようにはならないのです。
■ 子どもたちは、自分にとって都合の良い方に向かいやすいのです。本当はわかるということが自分にとって都合の良いことであるはずなのだが、そんな長期的な視野はあまり持ち合わせていない。それよりは、友達から貸してもらったゲームをやりたいとか、そんなことの方に眼が行きやすい。だから、本当にちゃんと勉強しているのか、(つまりそれは、時間をかけているだけでなく、わかっているのか?)ということを確認していかないといけないのです。
■ 本当は、そんなことは確認すること自体、時間のロスだと思われるかもしれませんが、実際にはそんなロスを平気で積み重ねている子どもたちが多いのです。だから、私は量にこだわらないことにしている。それよりも何がわかって、何がわかっていないのかを明確に区別できることの方が必要だと思います。で、自覚のある子はそれが自分でできるかもしれませんが、それは6年生の後半になってからの話。それまではやはりお父さん、お母さんの力が必要でしょう。
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