第30回 正解率をあげよう

    テストで70点をとったA君とB君がいます。A君は全部の問題に手をつけて7割できた70点でしたが、B君は7割に手をつけてそれが全部出来た70点でした。同じ70点なのですが、本番の入試ではB君が合格する可能性が高くなります。
    というのはA君もB君も同じ点数ながら正解率はA君が70%、B君が100%なので「ていねいさ」で言えばB君の方が上になるからです。入学試験というのは、難しい問題ができなくても合格することは可能ですが、みんなができる問題を失うと失敗する確率が高くなってしまいます。
    ですから、ミスを極力減らすことが重要なのです。入試までそう時間が多いわけではありません。したがってできることは限られています。だから、ひとつひとつの勉強で「正解率を上げる」ことを目標にしてほしいのです。問題文をよく読む、計算を確認する、ひとつひとつのステップを慎重に進めるようになると、正確な手順で解けるようになり、実は時間もあまりかからなくなります。急いで解いていると、ミスをしたり、条件を飛ばしたりして、人数が分数になったりしてしまう。だから、ていねいに解くということが重要なのです。
    また字をきれいに書くこともとても大事です。テストは採点してもらうものなので、相手に読みやすい字を書かなければなりません。でもそれが同時に自分のミスを減らすことにもつながるのです。
    たくさんの問題を急いで解く必要は最早ありません。確実に、ていねいに自分の出来る問題を見つけて正確に解く、これからは正解率を気にしながら問題を解いていってほしいと思います。
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