さて、新しい受験学年を迎えるにあたって、最初にみなさんにお話しておきたいことがあります。
それは「がまん」についてです。受験をするにあたって、みなさんは受験しない人に比べれば多くの時間を学習に使わなければなりません。したがってみんなと遊んだり、ゲームをしたりする時間は当然少なくなります。
みなさんが持っている時間は1日24時間です。ですから、何かに時間を使えば、他に使える時間が少なくなるのは当たり前の話なのですが、受験を始めてもこのことに気がつかない人が多いのです。やりたいことを全部やってかつ受験勉強をして、それで合格するほど中学受験は甘くはありません。実際にここ数年の中学受験の現状で見れば、5人に1人はどこにも合格できない状況にあります。せっかくがんばってきたのに、どこにも合格できない、というのは大変なことですが、しかし5人に1人がそうなってしまうのが今の中学受験です。
ですから、ある程度やりたいことをがまんして、計画的に学習を進めていかなければなりません。中学受験は小学校で習ったことだけが出るのではありません。具体的に言えば、ほぼ中学2年生程度までのレベルの問題が出題されています。ということは相当勉強しないといけないことになるのです。ですから、中学受験を始めると決めたからには、多少なりともがまんは必要なのだということを覚えておいてください。
ただ、すべてをあきらめる必要はありません。自分で優先順位を決めることはできますから、上手に時間を使って生活していきましょう。
受験に向かっての心構え、
とてもありがたく拝読させていただきました。
何かを得るためには「がまん」が必要ですよね。
親の言いたかったことを、実に的確に端的に
代弁していただいています。
受験勉強を開始する前に、この文章を印刷して
子供と話し合いたいと存じます。
コメントありがとうございました。
ぜひいろいろなお話をお子さんとしていただければと思います。
田中 貴