指導要領の変更で中学受験に必要な計算は5年生、6年生に集中しています。
したがって、現学年のドリルだけでなく、どんどん先に進んでいきましょう。それでも、塾のペースで考えるとなかなか大変になります。
今週は5年生に分母の違う分数の和と差の計算をしてもらいましたが、やはりかなり個人差があります。すでにスイスイと通分をこなす子もいれば、まだ十分に慣れていない子もいます。
通分は公倍数がわからないとできないし、約分は公約数がわからないとできないのですが、それを習うまでにはまだ時間があります。この辺はあまりこだわらないことです。
先日、DVD4年生の図形をリリースしましたが、その直後、5年生のカリキュラムでいろいろな四角形の面積の勉強をしました。DVDに掲載した問題が応用問題ででてきたりしているので、やはりこの辺の前後はあまり気にしないでどんどん勉強していくのがいいと思います。早く慣れれば、その分だけ楽になります。だからといって、早く進まなければいけないということでもない。ここが重要で、塾のカリキュラムで出てくると「この時期にできなければいけない」という考え方になってしまう傾向があるのではないでしょうか。
しかし、少なくとも中学入試に出る問題は5年生からのカリキュラムで十分カバーできるし、入試までにできるようになっていればいいのだから、あまりあわてないことです。
子どもの理解度にあわせて進む、ここが特に3・4年生にとって重要です。できるのなら進めばよし、十分でなければ時間をかければよし。
お子さんの顔が違うように、勉強のペースにも個性があります。せっかく家庭中心の勉強法を選んだのだから、その個性を生かして勉強してほしいと思います。