そうなんです。お母さんの受験でも、お父さんの受験でもない。お子さんの受験なのです。
親が一生懸命いろいろがんばっているのに。お金もかかるし。なのに、子どもはどこふく風。つい、いやみのひとつも言いたくなる、いや、その気持ち、よくわかります。
しかしながら・・・
子どもたちの常識はそんなもんなんですね。本人としたら、「遊びたいのも」我慢して、「ゲームも」しまって、勉強しているじゃないか、
という感じではないでしょうか。
だからお互い、「やっていない」「やっている」の水準が違うんです。ここを正さないとお互いのコミュニケーションがかみ合わない。
私は6年生の早い時期に一度第一志望の過去問をやることをお勧めしています。つまり、これができないと合格しないんだ、ということをまず教える必要がある。その上で、これができるようになるためには、どういう努力、どういう勉強をしないとだめなのかを、具体的に絞り込む必要があるのです。
ここで保護者のみなさんは面倒になる。
だから「塾の宿題はやって」「塾の先生に言われたことはやって」
ということになるわけですが、塾の先生は小さい塾ならひとりひとり目が行く届くでしょうが、そうでなければ一括で勉強の仕方を話すのだから、子ども一人ひとりに合っているわけではない。だから多くの子どもにとってとほうもないことになる。
「あんなのできないよね。」
「そうだよ、ママがムリだっていってた」
なんて会話を聞きつけてしまえば、子どもは「やらなくていい宿題なんだ」
になっちゃうのです。結果として、
「まあ、適当に」がんばるという形ができあがってしまう。お子さん、そうではありませんか?
子どもが11歳、12歳で自分のなすべきことを絞り込むなんて到底ムリです。だから、大人が絞って、見せてあげる必要がある。それが塾の先生に任せられるのならいいでしょう。でも、そうでなければ親ががんばらないといけない。
それが大変なら高校受験に回るしかありません。高校受験は塾の先生と子どもで完結できるでしょう。子どもがその分成長しているからです。
だから「あなたの受験」なんですが、「お父さん、お母さんにとっても関わらなければいけない」受験が中学受験なんです。そこを見落として、あるいは見ないふりをしていると、良い結果になりません。この夏はいい機会ですから、ぜひ大いに関わってあげてほしいと思います。
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