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6年生の夏休みまでと、秋以降で練習する算数の問題を変えていく必要はあります。
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私は夏まではかなり難しい問題も解かせます。ただし、数は多くありません。その分じっくりと考えてもらう、こういうとき方はどうか、こういうやり方はないか、と試行錯誤し、グラフを書いたり、図を書いたりという過程を踏んで、着想を発展させる練習をします。
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しかし、秋以降は少しずつ問題をやさしくしていき、時間との兼ね合いを考えていきます。最初に時間を制限しないのは、着想を大きく広げるためですが、秋以降は入試が時間を制限される以上、その時間内にどう、確実に点数をとれるかという点に注力していくのです。
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難しい問題はあとでいい。まずは確実に得点できる問題をとる、そういう優先順位をしっかり意識して問題を解いてもらいます。
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このとき重要なのが、いわゆるパターン問題。まあ、いろいろな学校でよく見る標準的な問題という意味で、決して基本問題というわけではありません。
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ただ、その問題のやり方を知っている、考え方の構築がわかっている、ということで、確実に得点できるようにする必要はあるのです。
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私は今までに精選問題ノートを5冊書きましたが、その中で一番最初に出したのが重要問題ノートです。何が重要なのかといえば、このパターン問題だからですね。
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例えば、円柱に三角形の紙を巻く問題。三角形の底辺の長さが円柱の円周の2倍、3倍になることによって紙は重なります。その重なりはどうなるのか?
もちろん、三角形の相似形で解けばよいのですが、そういうことが予想できる、ということが必要なのです。
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10月の特別授業はそれをもう一度確認してもらうことに意味があると考えて、企画しました。子どもたちも忙しい時期なので、10月は見送ろうと思っていたのですが、今、むしろ整理しておくことの方が大事かもしれないと急遽予定を決めました。たった100題の問題ではありますが、長年中学受験で出されてきたパターン問題なので、ぜひしっかり整理して学習してほしいと思っています。
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