まどろっこしいなあ

    ある先生が、3年生の個別指導をしていました。
    たまたま、のぞいてみると、有名な塾のテキスト。
    「で、この角とこの角を足すと、直角何個分?」
    直角三角形の内角の和は何度か?ということを勉強しているのですが、こう教えるのかあ、と思ってしまいました。
    角度が1周を360度というのは、決まっていることです。決まっているから、そう教える。
    そして三角形の内角の和が180度というのも、そこから決まっている。
    これをなぜ?と考えるのは、意味がある部分もあるが、まどろっこしいという部分もある。
    悪いくせがでて、途中で交代。
    「だからさ、直角って何度?」
    「え、90度。」
    「三角形の内角の和は180度って決まってるの。知ってる?」
    「ううん?」
    「OK,じゃあ、覚えて。三角形の角って3つあるよね。四角形は4つ。」
    「はい。」
    「3つたすと180度。じゃ、ここが直角。直角って何度?」
    「え、90度でしょう。」
    「そう、じゃこの角と角を足すと?」
    「180ひく90でしょう?うーんと、90度」
    「だよねえ」
    早く始めるか、ある程度わかってきてから始めるか。
    私は、あわてることはないと思っているのです。中学受験が本格化するのは、5年生から。4年生まではむしろ、しっかり計算力をやしなってくれたほうがいいと思いますね。
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