毎年、このころに、「これからの中学受験」というお話をさせていただいています。
毎年やるのは、一年間を振り返ってみると、やはり中学受験の事情は刻々と変わってきているからでしょう。例えば、今年感じでいることでいえば、
「中学受験のピークは過ぎた」ということであり、「無理して中学受験する意味はあるか?」ということだと思うのです。
中学受験は先取りを要求されます。本来、小学校卒業程度でもいい入試内容ですが、それでは差がつかない。だから先取りになってくるわけで、だいたい中学2年までの内容を勉強しているといっていい。そしてそういう子どもたちにさらに先取りをさせて、最終的に大学受験をさせていくのが私立受験校です。これは現在のところ、公立校と私立校の現役合格率という点では差があるでしょう。
しかし、公立の子も1年浪人すれば、十分にそのレベルに達してくる。そして、現役で入っても、1年留年してしまえば、もう同じになってしまう。長い人生そんなに急いでどこにいくの?という面はやはりあるわけで、子どもの資質がそれに向かない場合は、あえて中学受験をしなくてもいい、と私は思います。
これが数年前、「ゆとり教育」のころはそうは思えなかった。経済格差=学力の差になってくる可能性があったわけで、これは親として看過できない。やはり中学受験はしなければならない。だとすれば、どう効率よくやるか、というお話をしていたわけですね。
まあ、そういうことを織り交ぜて、今年もまたお話をしようと思います。お時間があれば、ぜひお越しください。
田中貴 中学入試講演会
「これからの中学受験」
【日時】 2009年11月12日(木)午前10時30分~12時00分
【対象】 現4・5年生保護者
【会場】 SHOZEMIエルフィー慶應進学館
(横浜市港北区日吉本町1-21-10三陽ビル4F)
(電話:045-566-3550)
東急東横線・横浜市営地下鉄グリーンライン「日吉駅」下車、徒歩1分
【定員】 20名
【費用】 無料
参加お申し込みは以下の申し込みフォームよりお願いします。