問題を解くスピードをつける

 過去問などをやらせていると、時間が不足するという場合があるかもしれません。例えば国語の問題などは長文を読むのに時間がかかって、全部の問題ができない、ということはあるでしょう。特に最近の模擬試験では差をつけるためにかなりの長文を出し、かつ問題数も多くなってきています。だから、すべての問題に手がつかないお子さんも多いのではないでしょうか。

 だからといって速読術などをやらせても間に合いません。あせりは禁物です。急いでやらせれば、ろくなことが起きません。問題を読み飛ばす、大事なところをななめに読んで見過ごす ― 結局点数がまとまらないでしょう。

 全部終わらなくてもいいのです。ただ問題を解く順番は気をつけておくと良いでしょう。まずは漢字、知識など、あまり時間のかからないものから手をつけます。そして長文問題にとりかかりますが、長文を読み始める前に問題に一応目を通しておくとよいかもしれません。こんなことが聞かれるのかということを頭にいれてから読んでいくと良いでしょう。そして傍線部が出てきてその場で解ける問題は解いていってもいいでしょう。そのとき、問題を飛ばしていますので、解答欄を間違わないようにすることです。解答欄がひとつ飛ぶだけで全部の問題を間違えてしまうことになります。問題番号と解答欄の番号を確認してから答えを書く、こんな基本的なチェックがミスを防ぐ方法なのです。

 間に合わなければ間に合わないでよいのです。むしろ正解率を上げていく方が良いでしょう。

 子どもたちも過去問の練習をしていくうちに、少しずつ早くなっていきます。とにかくあわてず、あせらずに問題を解かせていくようにしましょう。じっくり解く練習をすれば、次第にスピードはつくものです。

 急がば回れですね。

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