たくさん教えてもできるようにはならない

田中貴です。

例えば6年生も受験間近になると週5日塾に行っている子が出てきます。加えて個別指導、家庭教師・・・、かかる経費はうなぎのぼりでしょう。でも、たくさん教えてもできるようにはならないというのが、私の実感です。

子どもは自分で勉強すれば、できるようになる!

あるいは

子どもは自分で考えるようになれば、できるようになる!

と思うのです。

最近は子どもの数が少なくなり、一人っ子の家庭が半数近くになってきました。お父さんは帰ってくるのが遅いので、ほぼ終日、母と子が1対1。お母さんは何とか子どもを勉強させようと、なだめ、すかし、怒りの繰り返し。だんだん、自分のやることがいやになって、個別指導や塾の回数が増えてくるのです。

ただ、個別指導や塾の回数を増やしたからといって、子どもが自分で考えなかったら、できるようにはなりません。
宮本さんが著書「強育論」で言っているのはそのことで、私もまったく同感。
特に算数は自分で考えなければ、できるようにはなりません。ところが塾にしろ、個別指導にしろどんどん解き方を教えられてしまう。もちろん、そういうことも大事でしょうが、しかし、そればっかりになって自分で考えなければ、進歩は小さいのです。

だから与えすぎない。むしろ、子どもが好んで算数の問題を解く、おもしろいと思って国語の文章を読むようにしないといけないのです。

自分で勉強ができるようにする、このことはまず中学受験の過程で、子どもが身につけることのできる大きな成果だと思うのです。

自学自習のくせをつけましょう。

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