第1回 勉強はおもしろいか?

■ 久しぶりに母親講座を始めます。今回は「なおなお母親講座」。お母さんやお父さんにとって受験のヒントになるようなお話をしていきたいと思います。第1回は「勉強はおもしろいか?」というのがテーマです。

■ 勉強しない子に話を聞いてみると、2つのパターンがあります。

■ ひとつは、他にやりたいことがある。
一番多いのは遊びたい。ゲームをしたい、漫画を読みたい、サッカーをしたい。それが我慢できないから、勉強をしないという子。受験勉強をする、ということには本来我慢が必要ですが、我慢をさせてこないと勉強をしない。
「我慢しなさい」
と突然迫っても、日頃からやり慣れていないから、できない。

■ もうひとつは自信がない。
できない、と思うからやらない。
「わからない」
「わからないなら、勉強しなさい」
「勉強してもできない」
結局、勉強しない。

■ 勉強するようになるためには、まずおもしろくないといけない。楽しくないと続かないのです。
逆に言えば、おもしろくなれば勉強はするようになる、ということだから、具体的に何をやればおもしろくなるのか?ということを考えればよいのです。

それは子どものできること。難しいことをやらせてもできないのなら、まずはできる範囲から、一歩ずつ進むのです。例えば塾のテキストについて、基本問題をまず、がんばってみる。それでできれば、応用に行くのでしょうが、応用問題をすべてやる必要はない。むしろその数を絞って解き上げる経験を多くすることです。

忘れていけないのは、その段階でしっかり「ほめること。」
「あら、できたねえ。すごいなあ。」
と言われて、うれしくない子はいません。

■ それが積み重なって多少とも自信ができた時に初めて「わからない」という過程が楽しくなる。
「そろそろヒントを出そうか?」
「いらない。」
「でも15分たったけど」
「まだ、だめ」
「え、ヒントを言いたい」
「だめ、先生、黙ってて」
という子は伸びます。
でもこの子はどうして「わからない」が楽しくなっているのでしょうか? 自分ができる、という自信が多少あるから、解こうとしている。僕でもできる、と思うからがんばるんです。

■ まず自信をつける。僕はできるんだ、と多少思うようにならないと、先に進みません。だからカリキュラムをこなしていくだけではだめ。これは特に3・4年生の時には、「ほめて」「自信をつけて」ください。
塾のテストはそれからで充分。塾に入ったはいいが、できない、わからない、では塾に行きたがらなくなります。少なくとも「まずは塾に行くのが楽しい」と子どもが思わないと、この長丁場はしんどくなるだけです。


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理科重要問題ノート
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