2012年武蔵中学の4番です。
赤玉と白玉がそれぞれはじめに1個ずつあります。これに下のAかBどちらかの「操作」をくり返し行います。
A:赤玉の個数と同じ数だけ白玉を増やす。
B:白玉の個数と同じ数だけ赤玉を増やす。
例えば、まずBを行うことにすると(赤玉2個、白玉1個)になり、これにAを行うと(赤玉2個、白玉3個)になります。さらにAを行うと(赤玉2個、白玉5個)になります。この3回の「操作」を左から順に並べてBAAとかくことにします。
(1)BAAABを行った時、赤玉と白玉はそれぞれ何個になりますか。
(2)何回かの「操作」の後、(赤玉5個、白玉7個)になりました。A、Bの「操作」をどのように行いましたか。BAAのように答えなさい。
(3)赤玉が□個、白玉が△個あるところから、2回「操作」を行った時、(赤玉23個、白玉10個)になりました。□と△にあてはまる数を答えなさい。
(4)何回かの「操作」の後、(赤玉2012個、白玉15個)になりました。このとき行った「操作」の回数は何回ですか。
(1)
順をおって考えましょう。
(1、1)→B→(2、1)→A→(2、3)→A→(2,5)→A→(2、7)→B→(9、7)となります。
(答え)(赤玉9個、白玉7個)
(2)
さて上を良く見てみましょう。
Aの「操作」をした後は必ず白玉が多くなります。またBの「操作」をした後は必ず赤玉が多くなります。
これはAの場合は赤と同じ数を白に足すからで、Bも同様です。
(5、7)になったということはしたがって白が多くなっていますから、その直前の操作はAということになります。つまり白を5たしたのですね。
ということはその前は(5、2)だったことになり、これは赤の方が多いですから、その直前はBの操作であったということになります。
ひとつもどると(3、2)。これもまだ赤が多いですから、その直前の操作はBだったことになり、(1、2)。今度は白が多くなりましたからその直前の操作はAです。
したがってABBAが答えになります。 (答え)ABBA
(3)
(2)と同様に考えましょう。逆に進んでいきます。
(23、10)→B→(13、10)→B→(3、10)
2回の操作ですから、(3、10)がスタートになります。 □=3 △=10が答えです。
(答え)□=3 △=10
(4)
(2012、15)ですから、ちょっと大変ですね。しばらくはずっとBが行われていたことになるでしょう。
2012÷15=134・・・2ですから、134回Bが続いていたことになります。
その前は(2、15)になるわけですから、今度もしばらくAが続いていました。
15÷2=7・・・1ですから7回Aをやってその前が(2、1)です。でここでBを1回やれば(1、1)に戻るので、合計すると1+7+134=142回「操作」を行ったことになります。
(答え)142回
太線部の点に気が付いてしまえば、簡単な問題といえますが、場合を分けようとすると突破口が見つからなくなります。場合分けをする前に何か、ヒントはないのか? と立ち止まってみることができれば良いのですが。
==============================================================
田中貴.com通信を発刊しています。登録は以下のページからお願いします。
無料です。
田中貴.com通信ページ
==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
式は絶対に書くようにする
==============================================================
中学受験 算数オンライン塾
4月15日の問題
==============================================================
「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴) |
「映像教材、これでわかる力のつりあい」(田中貴) |