という記事がアエラに載っていました。
読んでみましたが、まあ、当たり前といえば当たり前の話で、体調がよくなかったり、本人が苦しんでいる場合は「撤退」は十分ありうることだと思います。
中学受験は、どうしても早くから始め、受験期間も長い。かつ、子どもにまだ十分「耐性」が整っていない状態でやる場合もあるので、ストレスはかかります。ただ、子どもたちは親の期待に応えたいと思っているし、自分でも入りたいと思うからがんばるのです。がんばるが、自分がどうなっているかは、あまりよくわからない。
「しんどいな」と思っても、「疲れてるんでしょ」ぐらい言われてしまうと、「そうかな」と思ってしまう。
ここが危険なところです。
記事にもありましたが、やはり「サイン」を見逃さないことが大事。子どもの様子を見ていて例えば「塾に行きたがらない」などのSOSがあれば、やはり軽く受け流してはいけないと思います。
ただ、非常に大事な指摘だと思うのは、最後のくだりです。
「撤退するにも、受験させるにも、その選択は親が判断するしかない。」
子どもが受験したいと言い出したのだから、「受験する」かどうかを子どもが判断すればいい、ということはありません。子どもにはそれを判断する力はない。よくお話していることですが、中学受験を始めるのも、やめるのも「親の意思」なのです。そこを良くわかっていただきたいと思います。
「やめよう」
とお父さん、お母さんが判断したら、それはやめていいことです。まだまだ子どもの先は長い。いくらでもチャンスはめぐってきます。先日「獣身をなす」というお話をしましたが、やはり小学生はまず健康と体が大事なのです。
それに勝る判断はありません。その視点に立って、お父さん、お母さんが「こうだ」と決めたことはそれが「正しい」。
だからしっかり、お子さんの様子を見ていてあげてほしいと思います。一生懸命教えることももちろん大事だが、それ以上に大事なことだと思います。
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