さすがに最近は手書きの入試問題が少なくなりました。
実際にワープロや作図ソフトを使って、入試問題を作っている学校が多いと思うのですが、昔はどちらかといえば手書きの入試問題が少なくありませんでした。
先生が自分でかかれるので、誰が出したかすぐわかって、それはそれなりに興味深かったものです。以前、ある中学でカイコの絵を描きなさいという問題が出たことがあります。
その入試の後、その学校の中2がやってきたとき入試問題の話をしたら、
「先生、だって、僕ら今カイコ飼ってるよ。」
という話を聞ききました。
それからしばらく、その先生の毎年の授業テーマを追いかけていました。まあ、さすがにそのまま出ることはありませんでしたが。
最近は活字ばかりなので、誰が書いたのかはわからなくなりましたが、出題のやり方から見ると、ああこの年と同じ先生かなあなどと思うことがあります。
ただ、どちらかといえば手書きの入試問題も良いのではないかなと思っているのです。塾の世界はずいぶん前に手書きがなくなりましたが、実は手書きのプリントが一番いろいろと作りやすいのです。
ワープロソフトにしても、作図ソフトにしてもずいぶん便利になりましたが、しかし手書きにはかないません。
なんて愚痴をいっているのは、思うとおり作図できないストレスのせいなんですが。