夏期講習も終わり、明日からいよいよ新学期です。
9月から入試まで5ヶ月。夏休みにがんばった子供たちはこれから、次のステージにステップアップします。これまで学んだことを総復習、整理したのが夏休みとすれば、これから秋の学習では得点をとる練習をしなければならないのです。よく私は夏休みに勉強した子ほど、夏休みのまとめのテストや9月最初の模擬試験の成果があまりよくないというお話をしますが、これはまだ得点力がついていないためなのです。
せっかくわかっていても、途中でミスをすれば不正解になります。また問題の読み違いからおこる失敗もあるでしょう。あとからやり直せば、「あれもできた」「これもできた」と思う子供たちが多いはずです。これはまだ実戦練習が不足しているから。
これからテスト問題を使って確実に得点できる力を養わなければなりません。
今までは難しい問題も思考力をつけるために時間をかけて考えてきましたが、実戦練習ではまずできるところを確実に得点する力をつけることが目標になります。これはできそうにないなと思ったら飛ばすことも大事な戦略なのです。
そういう問題の見極めもこれから大事な練習になってくるでしょう。模擬試験も格好の練習場といえますが、ともすると親の方が合格可能性や偏差値ばかりに気をとられてしまいます。本当はそうではなく、何をどうして間違えたのか、それを防ぐために具体的な注意は何かを見極めることが大事になります。
やった試験は必ず復習してください。そしてどうして間違えたのか、原因を追及して、次の試験で同じ失敗を繰り返さないように注意していきましょう。
そうすれば自然、合格可能性はあがるのです。偏差値も向上します。
志望校を下げるなどということは、今の段階では考える必要はありません。何を直せば届くのか、しっかり考えてみてください。