解説を読み解く力

過去問は解説がくわしいものを使いましょう、というお話はしているのですが、しかし、その解説、読んでもわからないときがある。

問題が面倒だし、限られたスペースの中で解説を書いているわけですから、充分に言葉が尽くされていない場合もあるので、

「何を言っているのか、わからない」

ということもあるでしょう。

大人が読んでいても、そう思うのだから、子どもたちにとっては難解なことは多々あるわけです。で、それを先生に聞いたり、家庭教師に聞いたりするわけですが、私は本当は自分で考えて読み解く必要があると思うのです。

「そんなこと、いったって時間が足りない」

そうなんですが、しかし質問をして聞いてしまうと、結局読み解いたことにはならないわけです。問題の解法はわかったかもしれないが、解説は読み解けなかった。

でも、問題を解くのもある意味、問題を読み解くわけで、解説を読み解くのと同じ力が必要な部分があります。つまり、聞いてしまったら、自分で読み解かなかった分、蓄積にはならないところがあるのです。

私が夏休みの過去問は時間をはかるべきではない、と言っているのは、単に解けないからだけではなく、徹底して読み解くという時間を子どもたちに与えたいからです。

それは解説を読むのも同じこと。もしかすると答え合わせは問題をやるよりもさらに時間がかかるかもしれないが、読み解いていくうちに

「なんだ、そういうことか」

という発見が出てくると、明らかにその子には力がついていくのです。

動画とか図版とか、まあ、いろいろ方法はあるのだけれど、やはり子どもが一人で「解説の文章から読み解く」方が力になるのではないか、と思えるのです。時間がかかっても、それが結局力になる。入試は問題が文章になって出題されるから、読み解く力が必要なのです。

それに中学生になって、大学の教科書をポンと与えられる学校があります。これを解説する動画も授業もないでしょう。だから自分で読み解くしかない。

どうせ勉強するなら、今からその力も蓄えておくべきではないでしょうか。

過去問は答え合わせの時間も非常に大事な勉強時間です。じっくり取り組んでください。

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